生ききること
昨日、突然弟が亡くなりました。
38歳でした。
正確には、数日前に亡くなっていました。
発見が遅れ、連絡を受けたのは
昨夜になってからでした。
警察や親戚、関係各所への連絡は
もうひとりの弟が
とりしきってくれました。
わたしは県外ということもあり
ただひたすらに連絡を待つのみでした。
片づけの仕事で
孤独死の経験がないわけでもなく
孤独死ゆえの壮絶な現場も
慣れていないわけでもありません。
ただ、身内の
しかも20年くらい
同じ屋根の下で育った弟が
突然かえらぬ人になることは
混乱と動揺と
やはりという気持ち
後悔と憤りと懺悔と
祈る気持ち
正反対にみえるような
いろんな感情がごちゃまぜになり
胸の中で渦を巻いて
正直まだ
整理がついておりません。
ただ、目の前に現れるタスクと
こなすべき課題と
スケジュールに組み込まれた仕事と
いろいろなものを片づけなければならず
終活というものの大切さを
弟が教えてくれているような
そんな気がします。
仕事の調整がつくもの
どうしても穴が開けられないものを
パズルのように組み込んで
帰省のスケジュールを練りました。
正直眠れませんし
昂ぶる気持ちや
沈む気持ち
交互に波のように押し寄せる
複雑な感情の処理ができません。
ただ、この苦痛でありながら
でも淡々とこなす不思議な感覚も
生きているからこそ味わえるもので
だからこそ
自分の人生を最後まで
生ききることが
何よりの学びなのだとは
心の底から思うのです。
弟よ、おつかれさまでした。
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