カウンセリングレポ【着物の処分】
今回は70代の女性から
「着物の処分についてご相談したい」と
ご連絡をいただきました。
ご自宅を建て直すため
生前整理を行っているのだとか。
以前ワタシの「生前整理講座」に
お越しいただいた方で
ずっと資料を持ってくださっていたようで
今回ご相談くださいました。
スッキリと片づいたご自宅で
通された和室には
たくさんのお着物やお洋服などが。
どれもお亡くなりになったご両親が
結婚時にご用意くださったモノらしいのです。
たくさんの思い出話とともに
お見せくださいました。
「これは、どのように処分したらよいですか?」
「どなたかお使いになる方は、ご存じないですか?」
そういったご質問に
ひとつひとつお答えしていきます。
よく、ご相談内容にあがる
「お着物」ですが
これは残念ながら
「買取」にはあまり期待しないほうが
よいかもしれません。
老舗の買取業者に問い合わせてみたところ
どんなに高額であっても
それを買取るお客様が
今は少なくなっているため
買取価格が下がってしまうとのことでした。
また、出張買取には
「出張料」がかかることも多く
「買取価格」より「出張料」が高いことも
多々発生するそうです。
あと、まれに
あまりよろしくない業者だと
家に上がり込むのが目的で
結局は「貴金属の買取」を
行ったりするそうです。
(もちろん、市場価格より安くです)
「なんでも買い取ります」の謳い文句には
注意が必要で
ワタシの周りにも
貴金属をだまし取られた方がいらっしゃるので
ご留意くださいね。
上がり込んで、脅し
貴金属を出すまで帰らないケースもあります。
なので、ワタシは
お着物は特に「循環させる」方が
良いと思うのです。
お着物に興味がある方
実際にお召しになる方
リメイクを楽しむ方
そういった方にお譲りするのです。
周りにそういった方がお見えにならない場合は
京都のNPO「リボーン京都」にお送りして
国際協力に貢献することもできますよ。
3000円と有料寄付にはなりますが
寄付の着物を使い、現地の方に洋裁技術を教え
途上国女性の精神的・経済的自立を目指す取組です。
誰かの未来につながる
こんな取組は応援したいですね。
詳細はこちら
↓↓↓
「リボーン京都」
クライアントさまは
お着物の大半を
ご近所の方やリメイクをされる方に
お譲りし
残りは、ある団体に寄付されていました。
モノのない時代に
決して安いものではなかった着物を
揃えてくれた愛情を考えると
お着物は本当に処分しがたいものであると思います。
かと言って
ご家族がそれを継いでまで着るのかというと
どれは昨今では難しいようにも感じます。
「大切だから長く所有する」のではなく
「大切だからこそ、早めに繋ぐ」ことに
重点をおかれた方がよいかと思うのです。
親からいただいた、その愛情を
誰かに繋いでみませんか?
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