あたし おかあさん だけど おかあさんの役割をおえたら
このところ
立て続けに
全く違う方々から
ご相談を受けた内容。
少しずつ内容が違うのだけれども
共通点が多かったので考えてみました。
「なんにもやる気がおきない」
「だから家が散らかり放題」
「ご飯さえ作る気力がない」
「外で人と接するのは大丈夫だけど
家にいると気が滅入る」
これ、意外に主婦あるあるなんじゃ
ないかと思うのです。
こういう方、結構いるんじゃないかなと。
その方たちは決して
片づけができないタイプではないと
思うのです。
手先が器用だったり
お料理つくるのが上手だったりします。
笑顔もステキな
とても楽しい方だったりします。
はなしを進めていくと
その方々の共通点として
「ご主人への不満」みたいなものが
噴出してきました。
「家事に協力的ではない」
「子どもの面倒をみない」
「休日は自分だけ休んでいる」
「家族に興味を示さず、常に自分優先」
「わたしの意見をきいてくれない」
などなど。
ちょうど今
世間を議論の渦に巻き込んでいる
絵本作家 のぶみさんの
「あたし おかあさん だから」という歌。
それとリンクするような気がしてならないのですよ。
いや、これはわたし個人の感想ですが。
・・・
「あたし おかあさん だから」
一人暮らししてたの おかあさんになるまえ
ヒールはいて ネイルして
立派に働けるって 強がってた
今は爪きるわ 子供と遊ぶため
走れる服着るの パートいくから
あたし おかあさんだから
あたし おかあさんだから
眠いまま朝5時に起きるの
あたし おかあさんだから
大好きなおかずあげるの
あたし おかあさんだから
新幹線の名前覚えるの
あたし おかあさんだから
あたしよりあなたの事ばかり
…
もしもおかあさんになる前に戻れたなら 夜中に遊ぶわライブにいくの
自分のために服買うの
それぜんぶやめて
いま、あたしおかあさん
それぜんぶより
おかあさんになれてよかった
・・・
世の中には
ある種の「流れ」みたいなものがあります。
「トレンド」とも言えるかもしれない。
偏った意見に思われたら申し訳ないのですが
ここ最近特に、男性の「育児不参加」が問題視されている。
女性活躍推進とかの影響もあるのかもしれないけど。
少し前は、某CMの内容が
「ワンオペ育児礼賛」にみえるとして
打ち切りになったこともありましたね。
とにかく
「女ばかりが育児するのって
おかしいんじゃない?」空気が
すごく流れている。
いや、昔から言われていたことではあるのですが
風がつよく吹いている
そんな感じ。
この歌が
いいと感じるとか
女性をバカにしているとかで
今議論が紛糾しているし
17歳の女子高生「はるかぜちゃん」の
「おまえ おとうさんだろ」
という
かなりシニカルな歌詞も
フューチャーされていたりしますが
ここでは
いい とか わるいとかは
個人の判断に任せるとしてです。
わたしが思うに
その歌詞のような
「おかあさん」を続けたあと
子どもがある程度育ち
手が離れたタイミングで
最初にあげた
「やる気がでない」
という兆候が出やすいのではないかなと
感じる部分が多々あるのです。
人によっては
「空の巣症候群」とか
いうのではないかなぁ。
その辺りの専門家ではないので
ご批判等はご容赦くださいね。
これ、あくまでわたしの考えなので。
子育てが落ち着くころは
ある程度年齢的なものがあったりもして
体力が落ちたり
やる気がでなかったりもするのですが
この歌詞のような
「おかあさん」をやり切ったあとに
無気力になってしまう方が
多くいるように感じます。
そうじゃない方も
もちろんいらっしゃいますけどね。
セミナーにきてくださったり
関わらせていただいた方の中にも
やはり「ワンオペ家事(育児)」と言われる
おかあさんひとりバッタバタ状態にある方が
非常に多いなと。
そして、バッタバタであるがゆえに
うまく回らない家事や片づけを
「自分の能力の低さ」と捉え
疲れてヘロヘロのはずなのに
自分を労わりもせずに
むしろ自分自身で責めている方が多いなぁと。
そう感じるのです。
たしかに、片づけや家事は
ある意味「慣れ」みたいな側面もあり
長年やっていくうちに
うまくなっていく部分もあるのですが
(すなわち、スキルの向上ね)
いや、育児とか家事とかさ
ひとりでするもんじゃないよね?と
思うわけです。
そして、それをお伝えしています。
「スキルも大事ですけど」
「誰かに助けてもらってください」
「自分の時間をもってください」
「少しでも自分の好きなことをしてください」
なかなか受け入れられない方も
いらっしゃいますけどね。
これ、すごく大事です。
誰にも頼らず
常に自分以外の誰かのために動き
自分を振り返らないと
いつかカラダこわします。
いつか精神こわします。
はい、むかしのわたしです。
かたづけられなくて
そんな自分が許せなくて
引きこもりになっていましたよ。
こわさず頑張れたとしても
子どものためだけに頑張り切ったさきには
子どもが巣立ったあとの
無気力があったりするのです。
じゃあ、どうしたらよいのか
どうしたら立ち直れるのかというと
自分を優先するのですよ。
遠慮しないのです。
もちろん、バランスは大事ですがね。
したいことをしていく訓練をするんです。
そして自分を認める。
わたしは
人に頼りました。
友達と一緒に片づけました。
それから
自分のしたいことを
少しずつ増やしました。
自分を優先することを覚えました。
思いっきり
自分を労わりました。
もともと長女気質で
褒められるのも労わられるのも苦手。
だけども鏡の中の自分に
「よくやってる」と言い続けました。
もちろん
徐々にです。
いきなりできませんでしたので
ゆっくりと。
犠牲的にいきることは
子どもにとってもよくないと
思うのです。
「ぼくのせいで
おかあさんが苦労した」
そう感じる子も
いるのではないかな。
あ、うちの息子はそうでしたよ。
「ぼくのために
ガマンしないで」と
言われたことがあります。
子育ては犠牲的な側面を含みますが
行きすぎると重たいみたいですね。
まぁ、つまりです。
やる気がおきないときは
「自分を大切にしてみる」のも手かと。
「自由になってやる!」と
少々強引な動きもときにはありなのです。
まずはあなたが幸せにならないと!
自分が幸せでないと
他人は幸せにはできません。
あなたがご機嫌でいられるのは
どういうとき?
それを生活にとりいれるように
してくださいね。
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